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理由の原理

注意書き

・SR魏延×UC馬岱(女体化)です

・ヤンデレた馬岱の一人語り形式。


以上の事を踏まえて、ご了承いただける方のみ「つづきはこちら」からどうぞ。
フォントサイズが大きくなります。
 あの、魏将軍のお怪我の様子についてお聞かせ願えませんか。
 とどめを刺しましたとか、そんな事は言わないで下さると、とても嬉しいですが、まさか、そんな事はありませんよね。自害が出来る体でもないから、死んではおりませんよね。
 ……。
 よかった。有り難うございます。
 話の途中でしたね。腰を折ってしまって申し訳ございません。でも、どうしても気がかりで、気になってしまって、つい、言ってしまいました。
 はい。丞相の命に背いたとご指摘される事は万死に値する、とても残念な事だと思いますが、一応、私としましては、最低限の犠牲を以て、また丞相の遺命も達せた上で、今回の北伐を終了できたと思います。魏将軍を殺さないようにしたのは、単に私の思いつきで、私の部下は手を貸してくれた事以外は、一切、全く、この考えには口出しも関与もしておりません。
 私は、魏将軍を殺さなければならない理由は、色々なご都合があっての事だと理解しておりますが、私個人として、あの人には死んで欲しくなかったのです。
 そこで思案いたしました。
 あの方から「兵卒達を率いる力」と「単騎でも百の死体を築ける力」さえ奪ってしまえば、もうあなた方には、軍属や司令官としての魏将軍は死んだも同然ですよね。
 涼州刺史で前軍師で征西大将軍で仮節で南鄭侯で、いえ、ここに挙げるまでもなく他にも沢山の地位・権力をお持ちの人物は居なくなりますよね。
 漢中方面の総司令官としてのお仕事なんて出来なくなりますよね。
 あなた方が恐れて邪魔に思っていた地位の人間ではなくなりますよね。
 ですから、周到に、眠らせてから、絶対に失敗しないように、両手のひらに剣を立て、部下の手を借りて両膝の皿を割りました。当分剣を握れないでしょう。いえ、それどころかこれからは自力で歩くのもままならないでしょう。
 撤退を前に、そんな面倒くさい事をするなと?
 魏将軍無しでもほとんど魏軍の追撃を受けずに将兵が生き残れた事のどこにご不満がございますか。
 ……将軍自らが軍勢を率いて殿軍をやっていれば死人はもっと少なかったのではないかと言いたいのですか。馬鹿馬鹿しいですね。誰だってああいう風にしか退がらざるを得なかったはずですよ。
 それに、そんな順序では私の目的が果たせません。……丞相の命には一応逆らっておりませんよ。魏「将軍」は殺せたのですから。
 なぜ?
 なぜそんな面倒くさいことをやったのかですって。
 生きているのと、死んでいるのとでは「ある」と「ない」以上の差があります。
 死ぬと言う事は、絶たれるという事であり失うという事です。終わる事です。私個人は「ずっと眠る」事だと思っておりますが、今はそれは置いておきましょう。
 生きていると言う事は、相手が私に何かをしてくれて、私もその人や誰かに何かをして、の繰り返しで、これが出来る相手が多い程、そして出来れば出来る程、生きているという事に対して大きな意味が見出せると思うのです。
 それに、胡蘆谷で将軍を罠に嵌め損ねて罰を受けた私を許し、助けて下さった恩もあります。
 それが出来なければ義理が通せないと考えました。
 狂気の沙汰だと仰いましたか。ですが、私は爪先程も狂ってはおりません。断じて、まともな考え方をしている、普通の人間です。
 私はおかしくも、狂っても、何ともないと思います。人間は誰しも、とても大切なものは手元に置いて片時も手放すまいと足掻きます。足掻くんです。
 皆様だって、丞相が亡くなる直前まであれこれと手を尽くしておられたではありませんか。
 それと同じ事を、形が少し違いますが私が魏将軍にやったのです。大切ですから、失いたくなかったのです。誰の手にも眼にも触れさせたくないのです。


 私の言い分は以上です。


後書き
ヤンデレ馬岱100%。ただそれだけ。個人的に、「殺して自分の物にする」という発想は何か違うんじゃないかなという気がしたので、「私だけの魏延」を演出したくて馬岱一人語りという形になりました。

尚、先日の交地で発行した冊子版「何も言わないで」に収録している物と内容は同じです。
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